夜間頻尿とは

夜寝ている最中にトイレに行きたくなって目が覚め、排尿している状態が1回以上あって、それによって何らかの支障が起きているとなれば、夜間頻尿ということになります。加齢になればなるほど、夜間頻尿でお悩みの患者様は増えていきます。

原因に関してですが、大きく3つに分けられます。ひとつは多尿あるいは夜間多尿です。多尿は、1日(24時間)の尿量が40ml/kg(体重)以上の場合で、水分を過剰に摂取しすぎるということもあれば、糖尿病や尿崩症を罹患しているなどがあります。一方の夜間多尿は、尿量が夜間のみ多くなることで、トイレに起きてしまう状態です。その目安ですが、高齢者(65歳以上)では、1日の尿量に対して夜間時の尿量が33%以上、若年者では20%を超える場合とされています。その原因としては、就寝前に水分を過剰に摂取する、薬剤の影響、睡眠時無呼吸症候群、高血圧や心不全、腎機能障害といったことが挙げられます。

2つ目は、膀胱畜尿障害によるものです。これは少量の尿しか膀胱に溜められないことで、頻尿となって目覚めてしまうケースです。原因としては、過活動膀胱、前立腺肥大症、間質性膀胱炎等の疾患の影響が考えられます。

3つ目は、睡眠障害によるものです。眠れない、あるいは眠りが浅くてすぐ目が覚めてしまい、トイレで用を足したくなるといったことです。睡眠障害の原因としては、不眠症、うつ病、周期性四肢運動障害、レストレスレッグ症候群、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。

治療について

夜間頻尿によって、生活の質(QOL)が著しく低下し、患者様や介護をされる方が治療を希望しているのであれば、治療の開始となります。夜間頻尿を引き起こす原因疾患があれば、その治療を行うことになります。また睡眠障害が原因であれば睡眠薬を使用することもあります。このほか、日頃の生活習慣を見直し、水分を摂りすぎているのであれば水分の摂取を控える、カフェインやアルコール等の摂取をコントロールする等の生活管理もしていきます。