ED
EDとは
EDはErectile Dysfunctionの略称で、日本語では勃起障害と訳されます。これは、性行為を行うのに十分とされる勃起力がない、もしくは勃起力を維持できない、あるいは途中で萎えてしまう等の状態をいいます。
原因としては、心因性と器質性、その2つが組み合わさった混合性の3つのタイプに分かれるとしています。
心因性は、主に心理的要因によって引き起こされるEDです。うつ病などの心の病気、ストレスやパートナーとの関係、性行為に対する不安などによって発症するEDです。また器質性EDは、神経障害や血管障害が起きるなど、物理的な原因によって勃起が妨げられるEDです。具体的には加齢や生活習慣病の罹患による動脈硬化がきっかけの血管障害、勃起に関係する脳や脊髄等の神経に傷害(脳血管障害、椎間板ヘルニア 等)を受けた、内分泌機能の低下等が挙げられます。なお混合性は、上記2つの要因が混ざり合って起きるタイプになります。
この3つ以外にも薬剤の影響で起きるEDというのもあります。これは定期的に服用している薬剤の副作用で引き起こされるタイプになります。ED治療を受けるにあたって、常用薬のある方は、受診時に医師に報告してください。
検査について
EDの原因を調べるために問診を行い、別の病気の可能性を調べるための血液検査、血圧測定などを行い、ED治療薬による治療が必要と医師が判断すれば、ED治療が行われます。
治療について
ED治療では、主にPDE5阻害薬が使用されます。これは平滑筋を弛緩させ、陰茎の海綿体へ血流を増加させる働きをする、いわゆる勃起をさせやすくする効果が期待できます。種類としては、バイアグラ、シアリス、レビトラがあります。それぞれのジェネリック薬もあります。レビトラに関しては現在、販売を中止し、ジェネリックのみの扱いとなっています。
それぞれのED治療薬には、効果持続期間、食事の影響の有無など多少異なる面もありますが、いずれも効果は一時的なもので、完治を目的としたものではありません。性行為の1時間ほど前に1日1回服用することになります。詳細については、診察時に医師から説明があります。
副作用に関してですが、バイアグラやレピドラであれば、顔にほてり、目の充血がみられやすく、そのほかにも、鼻づまり、腹部に張り、胃部に不快感、頭痛がみられることもあります。レピドラでは、顔にほてりや頭痛、めまいなどの症状が出ることがあるとされ、消化不良や嘔気などが起きることもあります。
AGA
AGAとは
AGAは「androgenetic alopecia」の略称で、男性型脱毛症のことをいいます。思春期以降の男性に発症するとされ、主に前頭部や頭頂部の髪の毛が薄くなったり、抜けたりします。なお進行の程度については個人差ありますが、多くは30歳を過ぎたあたりから目立つようになります。
発症のメカニズムですが、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、主にⅡ型の5α還元酵素に還元されるとジヒドロテストステロン(DHT)に転換します。このDHTは前頭部や頭頂部の毛包の受容体と結合しやすく、それによってこれらの部位のヘアサイクル(毛周期)の成長期は短縮し、徐々に細く短い毛と生え変わり(軟毛化)、最終的には抜け落ちるようになります(脱毛化)。
検査について
多くは視診で診断がつくこともありますが、別の病気が原因で脱毛することもあるので、血液検査を行うこともあります。
治療について
AGAの治療が必要となれば、DHTに転換させない働きをするとされる5α還元酵素阻害薬が用いられます。種類としてはフィナステリド(プロペシア)、デュタステリド(サガーロ)があります。その違いですが、前者(プロペシア)は薄毛の主な原因とされるⅡ型の5α還元酵素を阻害させる効果があります。一方の後者(サガーロ)は、Ⅰ型とⅡ型の5α還元酵素を阻害するとしています。そのため、プロペシアと比べると1.6倍程度の発毛効果が見込めるともいわれています。なお当院では、それぞれの患者様にとって適切とされるAGA治療薬を処方いたします。どちらにしても1日1回の内服で、増毛効果を感じるには少なくとも半年程度の期間を要するといわれています。
また上記の5α還元酵素阻害薬と外用育毛剤のミノキシジルを併用することで治療効果が高められることもあります。
副作用に関してですが、性機能障害がまれにみられるとされていますが、ただこれにはノセボ効果もあるのではないかといわれています。そのほか、肝機能障害が現れることもあります。またサガーロは、プロペシアよりも高い効果が期待できますが、服用によって精子の数が減少するという報告があります。将来的に子どもをもうけたいという場合は、服用を避けることが望まれます。
ブライダルチェック(性感染症)男性
ブライダルチェックとは
将来の結婚あるいは妊娠などに備えて、自身の身体を調べることを目的に行う健康診断のことをブライダルチェックといいます。当院は、泌尿器科でもありますので、主に性感染症の発症の有無を中心とした検査項目を揃えています。
性感染症の中には、自覚症状が現れにくい病気もあります。感染を持続することがあれば、パートナーに感染させてしまうことがあるほか、不妊の原因になることもあります。そのため、近々結婚の予定がなかったとしても、将来的に挙児希望であれば、受診されることをお勧めします。
検査内容は、血液検査や尿検査となります。当院では、主に以下の性感染症に関する検査を行います。
当院で行う性感染症検査
HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒
その他
風疹抗体、男性ホルモン(テストステロン)なども検査を行うことができます。