前立腺肥大症とは
前立腺は男性にのみ存在するクルミ程度の大きさの臓器です。位置としては膀胱の直下にあり、尿道を囲んでいます。この臓器では、精液の一部である前立腺液を分泌しています。
この前立腺が何らかの原因で肥大してしまい、それによって様々な症状がみられている状態を前立腺肥大症といいます。発症の原因については、現時点で特定されてはいません。ただ加齢になるにつれて発症率が上昇していくほか、男性ホルモンの活性化によって肥大化しやすくなるということがあります。
主な症状ですが、前立腺が肥大化すると尿道が圧迫を受け、頻尿や夜間頻尿、残尿感、尿線途絶(尿が途切れてしまう)、尿の勢いがよくない等、排尿に関するトラブルがみられるようになります。これらは緩やかに進行することが多いので、できるだけ早期に気づいて受診されるようにしてください。上記以外にも尿閉や血尿等の症状が現れることもあります。
検査について
前立腺がんと症状がよく似ているので、血液検査を行いPSAの数値を確かめます。また、尿検査でも別疾患の疑いがないかどうかを調べ、腹部超音波検査で前立腺の大きさを確認します。そのほか、排尿の勢いなどを調べる尿流測定などを行うこともあります。
治療について
前立腺の状態(病状の進行程度)によって治療内容は異なります。それほど重くなければ、薬物療法として、前立腺を縮小させる薬(デュタステリド)や尿道を拡張させる薬(α1遮断薬)、平滑筋を弛緩させる効果がある薬(PDE5阻害薬)などが使われます。これらは併用されることもあります。
症状が重い場合は、手術が選択されます。この場合、侵襲度が低いとされる内視鏡手術による治療が行われます。